ブルゴーニュの旅
春が来る直前のブルゴーニュ地方に行ってきました。
ブルゴーニュといえば、フランスワインの一大産地。見渡す限りブドウ畑が広がっています。
この時期は、新芽の剪定作業や畑作りが行われていました。最近は昔ながらの農法が見直されてきているそうで、馬による畑鋤を目にすることできました。昔と違うのは、各農家が農耕馬を所有しているのではなく、専門業者に頼んで馬を借りるスタイルだそうです。
ワイン作りの長い歴史があるシトー会派の修道院クロ・ド・ヴージョChâteau du Clos Vougeotには、ブドウを収穫する時に使っていたカゴが飾られていました。
せっかくブルゴーニュに来たのだから、できるだけ色々な種類のブルゴーニュワインを味わってみたい!ということで、ロワゾ・デ・ヴィーニュLoiseau des vignesというレストランに行ってみました。このレストランでは、グラスワインがとても充実していて8mlサイズのグラスであれこれ飲み比べることができます。ずらりと並んだグラスワインのセラーは圧巻。栓を開けたワインは窒素を利用したシステムで劣化を防いでいるそうです。
Le restaurant Loiseau des vignes
31 Rue Maufoux 21200 Beaune
ギャラリー・ヴィヴィエンヌ フランス語のGalerie(ギャラリー)という単語には、回廊、画廊、百貨店という3つの意味があります。今回ご紹介するはショップが連なる回廊、つまりアーケードです。 ギャラリー・ヴィヴィエンヌは、オペラ座からパレ・ロワイヤルへ行く途中にあります。このアーケードが建設された1823年から1870年頃までは、仕立屋や高級小間物店、オーダーシューズ店などが立ち並び大変な賑わいだったそうです。 ギャラリー・ヴィヴィエンヌの床は美しいモザイクで飾られています。このモザイクを手掛けたのはGiandomenico Facchinaというイタリア出身の職人。彼は一流のモザイク職人として19世紀後半にヴェニスとパリで活躍しました。パリのオペラ座、プランタン(デパート)、ボンマルシェ(デパート)、カルナヴァレ博物館のモザイクを手掛けたのもGiandomenico Facchinaです。当時は新古典主義の時代なので、ローマ風のモザイク飾りが人気だったんですね。 郵便ポストと郵便受け フランスの郵便局では黄色と紺色をシンボルカラーとして使っています。 日本の郵便ポストの色は赤ですが、フランスの郵便局(ラ・ポストLa Poste)の郵便ポストは黄色。街角に設置してあるポストの大きさは日本のものよりも小さいことが多く、郵便受けと間違えてしまいそうです。各ポストには、第二のシンボルカラーである紺色のラベルが貼ってあり、ラベルには集荷のスケジュールが記載されています。
ポストに投函された郵便物の届け先である郵便受けに関しては、それぞれの家で結構なバリエーションがあります。玄関先のガーデニングが素敵なあるお宅の前で、グリーンの郵便受けを見つけました。郵便受けのデザインが周囲の色調に自然に馴染んでいて、統一感のあるエクステリアになっていますね。
サンマルタン運河 パリには4つの運河があることをご存知ですか? そのうちのひとつサンマルタン運河は、パリの北東10区と11区の間を流れる全長4.55キロメートルの運河です。
元々はパリ市内へ飲料水を供給するために1825年に開設された水路なので、運河といっても幅はそれほど大きくありません。現在は主に観光クルーズ船の水路として使われています。 サンマルタン運河は高低差が25メートルあるため、途中9つの閘門(水位の異なる運河で船を上下させるための装置)が設置されています。この閘門の開閉が観光クルーズの見どころになっています。
パリジャンにとって、サンマルタン運河沿いは癒しスポットです。運河沿いの道は、毎週日曜日歩行者専用ゾーンになります。運河沿いの並木の下でピクニックをしたり、日光浴をしたり、運河の水面を見つめながら物思いにふけったりと、誰もが思い思いの週末を過ごしています。
ゴッホ展と広重展 パリの中心部マドレーヌ広場は高級食材店フォションFauchonがあることで有名ですが、そのフォションのすぐ裏に、ピナコテーク・ド・パリ(Pinacothèque de Paris)という美術館があることをご存知ですか?現在、この美術館では「ゴッホが夢見た日本 VanGogh, rêves de Japon」という特別展を開催中です。印象派の間でジャポニスムが流行したことはよく知られています。フランスでは日本の浮世絵画家というと葛飾北斎の名前が挙がることが多いのですが、実は歌川広重の影響を受けた画家もいたそうです。そのうちの一人がゴッホだそうで、パリの画廊で浮世絵を初めて見たゴッホは強い衝撃を受け、その後500枚以上の浮世絵を所有するに至ったそうです。 今回の特別展では、広重展とゴッホ展という二つの展示を別々の建物で同時開催しています。広重展では、ゴッホに影響を与えた浮世絵の数々が展示され、ゴッホ展では広重の作品の影響が見られる絵画が展示されています。 VanGogh, rêves de Japon展 Pinacothèque de Paris:8, rue Vignon 75009 Paris 2013年3月17日まで開催 製菓学校 ある製菓学校の授業を見学しに行ってきました。 先生がフランス菓子のレシピや、製作に必要なテクニックを解説しながらお手本を見せてくれます。お菓子が完成したら作業台にきれいに並べ、評価を聞いた後試食します。 フランスと日本では、人気があるケーキのタイプが違うそうです。日本人には、フルーツをたくさん使ったケーキが好まれるそう。これに対し、フランスではケーキ生地の味や使われているクリームの味を楽しむという考え方が伝統的にあるそうです。 ビスキュイ・ジョコンド生地、ダックワーズ生地、アーモンド生地など古くからあるレシピをどれだけ美味しく仕上げるかが、パティシエの腕の見せ所です。フランスのお菓子屋さんにならどこにでも置いてある「オペラ」という定番のチョコレートケーキがあります。コーヒー風味のビスキュイ・ジョコンド生地にガナッシュクリームとバタークリームという2つのクリームをはさんだ長方形のケーキです。表面にはコーティングのチョコレートがかかっています。このチョコレートに艶があると美味しい「オペラ」のしるしだそうですが、艶出しは失敗することも多く、パティシエの技術力が問われるとのこと。「オペラ」を買うときは、チョコレートの光沢に注目ですね! オーガニックの八百屋さん 有機農法で作られた作物や食材は、フランス語でビオロジック(biologique)と言います。略してビオ(Bio)と呼ばれることもよくあります。 有機食材には、Label Agriculture biologique(有機農法ラベル)というフランス農業省の認証制度があります。この認証を受けた野菜を売っているお店や売り場には、緑のパネルが掲げてあります。パネルに書いてあるABというロゴは、Agriculture biologique(有機農法)の頭文字をとって略したもの。 有機食材のパッケージにもABラベルは使われているので、買い物するときの目印になります。フランスで朝市やスーパーに行くことがあれば注目してみてください。朝市では、有機食材を買えるところが増えています。一番多いのは八百屋さん&果物屋さんですが、はちみつやチーズを販売しているお店の中にも、オーガニック製品を専門に扱うところが増えています。 2012年8月 レストランのチーズ ある一つ星レストランへ行ったら、主菜を食べ終わった後にこんなチーズワゴンが出てきました。 この中のチーズから、好みのものを切り分けてもらいます。こんなにたくさんの種類のチーズが載ったチーズワゴンは、高級レストランに行かないとなかなかお目にかかれませんが、もうすこしカジュアルなレストランでもチーズプレートといって、3~4種類のチーズが載ったものが出てきます。頼み方はワゴンと同じで、好きなものを選んで切り分けてもらいます。フランス人は自宅で食事をする時も、前菜の後にチーズをよく食べます。デザートは食べないけど、チーズは食べるという人も。自宅では自分のお気に入りのチーズを、マルシェなどで買ってきて常備しておくのです。フランス人にとってチーズとは、日本人にとっての漬物みたいだと言った人がいましたが、言い得て妙だなと思います。疲れて帰ってきて食事を作る気になれないときは、パンとチーズで済ませると聞くと、漬物と白いご飯でさっと食事を済ませるのに似ているなと思いませんか? 2012年7月 デサント・ド・リ ベッドから降りるときに足をおく小さな敷物のことを、デサント・ド・リと呼びます。ベデサント・ド・リは、寝室のインテリア小物として最近再び注目を集めています。定番は長方形の絨毯タイプのものですが、その他にも動物の毛皮でできたもの、麻繊維でできたものなど、素材のバリエーションは広がってきています。モダンなインテリアスタイルには、円形や楕円形のデサント・ド・リがよく合います。写真は、ニワトリがトレードマークのホテルで見つけたコットン素材のデサント・ド・リです。 オリジナルデザインのニワトリ柄が刺繍されていました。フランス語と英語で「おやすみなさい」と添えられているところに、気遣いが感じられますね。タイル張りの床はひんやりとして気持ちがいいものですが、朝起きてベッドから起きる時は、足が冷たく感じることもあります。そんな時、ふんわりとした感触のデサント・ド・リに静かに足をおろすと、気持ちよく一日を始めることができます。 2012年3月 ブレス産の鶏 フランスの農産物の中でも、特定の地域で特定の方法によって生産された農作物・食品にはA.O.C.というラベルがつけられています。A.O.C.とは原産地呼称統制という意味。それぞれの農作物・食品の生産地や製造方法は行政命令によって決められていて、原産地統制院という農業省の機関が検査しています。ワインやチーズなどではA.O.C.のラベルがついたものをよくみかけますが、鶏でA.O.C.の対象になっているのはブレス産の鶏だけです。 ブレス鶏の産地はフランス東部・ジュラ地方近くにある東西100km南北40kmの地域です。 生育方法は雄の場合、生後5週目から屋外に放ち、23週間以上は放し飼いで育てます。また餌を与える場合は、穀物90%、乳製品10%という割合を守らなければいけません。 そんなブレス産の鶏を食べるならココというお店が、Bourg-en-Bresse(ブルゴン・ブレス)という町にあるLe Françaisという1897年から続く老舗のブラッスリーです。クリームソースチキンなら一人前からでもオーダーできるので気軽にブレス鶏が味わえます。店内にはブレス鶏のオブジェが飾ってありました。 Brasserie Le Français 7, avenue Alsace Lorraine, 01000, Bourg-en-Bresse TEL 04 74 22 55 14
2012年2月 フランスの朝ごはん
フランスの朝ごはんは、まずはバゲットというフランスパンから始まります。フランスパンにも種類がいくつかあって、細めのフランスパンはフィセル、麦の穂のように尖ったパンはエピといいます。フィセルは食べやすい大きさで量も少なめなので、女性や一人暮らしの人向き。エピはモチモチした食感が特徴のパンです。
まず、フランスパンを真ん中で二つに切り分けます。そしてそれを縦方向に半分にします。こうしてできた細長くて平たい形のパン片に、バターやジャムを塗ります。これがフランス人の大好きなタルティーヌという定番朝ごはんです。 飲み物はブラックコーヒーまたはカフェオレが定番です。さらに、必ずフレッシュなフルーツジュースを添えます。オレンジジュースを飲む人が多いのですが、人によってはグレープフルーツジュースだったり、リンゴジュースだったりします。 クロワッサンやパンオショコラと呼ばれるチョコレートパンは、ちょっと贅沢なパンなので、自宅の朝ごはんとして毎朝食べているフランス人は実はそんなに多くありません。ゆっくり朝食がとれる週末には、起きたらクロワッサンを買いに行きます。 2012年1月 三角のパッケージ ピンクの三角形のこのパッケージには、何が入っているでしょう? 正解は、ケーキ!です。 フランスで一人用サイズのケーキやタルトを買うと、お店の人が器用に包装紙で三角の形に包んでくれます。包装紙を三角に折っている様子は、なんだか日本の折り紙を思い出させます。 その昔ながらの包装紙を現代風に進化させたのが、パリ7区にあるラ・パティスリー・デ・レーヴ(La Patisserie des rêves)というお菓子屋さんです。 ここでは白っぽい包装紙に代わって、キュートなピンク色の三角パッケージが活躍しています。さらに、持ち運びがしやすいようにパッケージには持ち手もついています。 La Patisserie des rêves 93, rue du Bac 75007 Paris 火曜日-土曜日:9時-20時 日曜日:9時-16時 11月「祈願のカード」 もうすぐクリスマスですね。この時期、フランスではクリスマスカードやグリーティングカードを送り合います。 クリスマスだけをお祝いするカードなら、Joyeux Noël !(メリークリスマス!)と書いて12月24日までに届くように 送ります。クリスマスと大晦日は、まとめてFêtes de fin d'année (年末の祝祭)と呼ばれています。このふたつ をお祝いするカードを送る場合は、Bonnes fêtes de fin d'année !(よい年末の祝祭を!)と書いて、12月31日 までに届くように投函します。新年のお祝いのためのカードなら、Bonne année 2012 !(2012年が良い年になり ますように!)と書いて、1月中に届けます。 フランスでは年末までクリスマスツリーを飾るので、クリスマスツリー柄のカードは年末の祝祭用にも使えます。 ゴールドやシルバーを使った華 やかなデザインのカードは、新年のお祝い用カードとしてよく使われています。 こういったカードのことは「祈願のカードcarte de voeux」と呼ば れています。なので、文面の中で相手に対する 祈願(よい年になるよう祈っているとか、楽しいバカンスが過ごせるよう祈っているとか)を必ず ひとこと入れま す。また、カードは必ず手書きで書きます。送り主の個性を表すことが大事なので、正式には切手も特別なも のを選びます。 10月「日本人シェフの星付きレストラン」 2012年度版の関西版ミシュランガイドが10月20日に発売されたそうですね。今年の目玉は、京都、大阪、神戸 に加えて奈良のレストランも掲載されていることだとか。 フランスでも年一回のミシュランガイド発売時(3月)に は、新しく星を獲得した店や、星を失った店のことが大きな話題になります。 フランス版のミシュランガイドに掲載されている 2つ星レストランの中に、日本人シェフのお店がひとつあります 。 Passage53(53, passage Panoramas 75002 Paris)という名前の レストランです。このお店はオペラ座から歩いて 10分くらいのパサージュ内にあります。 <
パサージュとは、パリ市内にいくつか残っている19世紀に建てられたガラス屋根のアーケードのこと。当時、パサ ージュは最先端の人気ショッピングスポットでした。 Passage53に続いて、次号のミシュランガイドで星を獲得しそ うだと言われている日本人シェフのお店が、 2011年3月にオープンしたKEIです。 Kobayashi Keiシェフは、3つ星レストランAlain Ducasseで 活躍していた方だそうです。写真は、KEIのフォアグラと ブドウのジュレの前菜。フランス料理には、フォアグラに イチジクを合わせたレシピがあるので、甘いブドウもフォ ワグラによく合います。 KEI アドレス5, rue Coq Héron 75001 Paris 電話番号 +33 42 33 14 74
9月「キッチングッズ」 パセリひき 今回ご紹介するのは、フランスでポピュラーなキッチングッズのひとつMoulin à persil(パセリひき)で す。 パセリひきを最初に発明したのは、キッチングッズメーカーMoulinex社の創業者ジャン・マントレさんです。 マントレさんはアイデアマンとして有名な人で、食材を切ったり、砕いたり、みじん切りにしたりするための新しい 道具をたくさん考案しました。彼が第二次世界大戦中に発明したもののひとつが、パセリひきです。 マントレさん はこのパセリひきのアイデアを特許申請しました。特許申請の時の商品名はMouli-persilです。 今ではMoulinex 社以外からもパセリひきが販売されていますが、私が使っているパセリひきは、蚤の市で偶然見つけたもの。
マントレさんが特許申請して間もないころのものなのか、きちんとMouli-persilという名前とBreveté(特許申請 済み)という表示が刻印されています。 パセリは包丁で刻むより、パセリひきで荒めにカットしたほうが香りが 逃げなくて美味しいそうです。 8月「RATPのバス」 パリの地下鉄とバスはRATP(パリ交通公団)が運営しています。地下鉄とバスの乗車券が共通なのも、運営者 が一緒だからです。 地下鉄と違って階段の乗り降りがないし、観光客目当てのスリも少ないという理由で、パリ ジャンの中にはバス派も結構います。 RATPのバスは東京都のバスと一緒で、定額制です。一回券はどこまで行っても1.70ユーロ。でも10枚の回数券 (カルネ)なら1枚1.25ユーロなので、そちらを買う方がかなりお得です。1時間半以内なら同じ乗車券で1回だけ バスを乗り継ぐことができます。
RATPのバス停はこげ茶色の枠組みでできていて、屋根の部分にそのバス停に停車するバスの路線番号が書 いてあります。路線番号はオレンジやブルーに分かりやすく色分けされています。路線番号の前にNのアルファ ベットがついている路線は、午前0時30分ごろから明け方まで走っている深夜バスです。 バス停内には路線図 兼用の詳しい地図が必ず貼ってあるので、それで降りるバス停名を確認してから乗れば、 バスの利用も意外と簡単です。 次のバスが来るまでの待ち時間はバス停内の電光掲示板に随時表示されます。 電光掲示板がない場合はバス停内に描かれているQRコードをスマートフォンで読み取ると、リアルタイムでバス の運行情報を見ることができます。 7月 「フュステンベルグ広場」 パリの数ある広場の中で、特に趣のある隠れ家的な広場が今回ご紹介するフュステンベルグ広場です。 有名な コンコルド広場やヴァンドーム広場に比べると、フュステンベルグ広場なかなりこじんまりとしています。 サンジェ ルマンデプレ地区にあるこの広場は、元々サンジェルマン大修道院の正面広庭だった場所でした。広場の名前 は16世紀から17世紀にかけてサンジェルマン大修道院の院長を務めたギヨーム・エゴン・ド・フュステンベルグに ちなんでいます。 この広場では、アンリ4世スタイルと呼ばれる建築様式(窓の周りが白く縁どられた煉瓦色の建物)を見ることが できます。 パリジャンの間では、フュステンベルグ広場はロマンチックな場所として知られています。初めてのデ ートの待ち合わせ場所をこの広場にすると、必ずデートが上手くいくと言われています。 「ポン・デ・ザール」パリは中心を流れるセーヌ川によって右岸(北)と左岸(南)に分かれています。鉄道専用の橋を含めると、全部で37の橋がパリの両岸を結んでいます。 今回ご紹介する橋はPont des Artsポン・デ・ザール(美術橋)です。ポン・デ・ザールは左岸のフランス学士院と右岸にあるルーブル美術館の別院を結ぶ位置に建っています。ポン・デ・ザールが建設された1804年当時、ルーブル美術館の別院はPalais des Artsパレ・デ・ザール(芸術宮殿)と呼ばれていました。パレ・デ・ザールへの連絡橋なので、橋の名前がポン・デ・ザールとなったそうです。当初建設された橋は1979年に崩れてしまったため、現在の橋は1984年に建て直されたものです。
ポン・デ・ザールは歩行者専用の橋です。昼間は近くの美術大学の学生や写真家が、この橋から見えるパリの景色を写生したり撮影しにきたりしています。夏の夕方になると橋の上でピクニックをしにくるパリジャンで賑わいます。 この橋の名物は欄干に残されたおびただしい数の南京錠です。恋人同士の名前が書かれた鍵を橋にかけ、鍵をセーヌ川に投げ入れることで永遠の愛を誓うそうです。
「イースター・エッグ」 今年は4月24日がPâques復活祭でした。 復活祭の日は年によって異なりますが、概ね3月末から4月末にかけての日曜日です。復活祭の日はイースター・エッグをプレゼントします。大人が庭にイースター・エッグを隠し、子ども達がイースター・エッグ探しの競争をすることも。昔のイースター・エッグはデコレーションした卵でしたが、現在はチョコレートでできたイースター・エッグが主流です。イースターのチョコレートのモチーフとしては、魚もよく使われています。魚は古代ギリシャ語でΙΧΘΥΣ。この単語に使われている5つの文字それぞれに同じ文字で始まる別の単語をあてはめます。ΙΗΣΟΥΣ(イエス)・ΧΡΙΣΤΟΣ(キリスト)・ΘΕΟΥ(神)・ΥΙΟΣ(息子)・ΣΩΤΗΡ(救世主)。すると「神の子である救世主イエス・キリスト」という一文になります。この表現は1世紀から使われていたそうで、当時魚はキリスト教徒のシンボルでした。 写真はヴィルジニ・デュロック・ダネールという女性ショコラティエのイースター・チョコレート。かわいいチョコレートで女子に人気のチョコレートショップです。 Virginie Duroc-Danner 16, Avenue des Châteaupieds 92500 Rueil Malmaison TEL 01 41 96 84 15 「ルーブル美術館の割引いろいろ」 パリには多くの美術館があり、世界中から来る観光客で賑わっています。でも実は地元の人も結構、美術館に 足を運んでいます。多くの人が美術に触れられるよう、フランスの美術館には色々な割引制度が用意されてい るからです。 ルーブル美術館を例にとると、まず18歳以下は入場無料です。18歳~25歳の人で学生であれば この場合も入場無料。求職中の人や日本の生活保護に相当する生活援助を受けている人も無料です。 入場無料といっても、子どもの場合はひとりでは美術館には来られませんから、引率の大人が必要です。 できるだけ大人が気軽に子どもと美術館に来られるよう、ルーブル美術館では年間ファミリーパスを販売 しています。ファミリーパスの料金は、大人用入場パス2枚セットで80ユーロ(約9000円)。このパス1枚 で大人1人につき最大3人までの子どもが同時に美術館に入場できます。 このファミリーパスは血縁関係が なくても購入できるのが、面白いところです。近所の家族と一緒に購入して、時々お互いの子どもを美術館 に連れて行ってもらったりするフランス人もいるそうです。 *ルーブル美術館は、日本の美術館と違い、ほとんどの場合写真撮影ができます。小・中学生が美術の 授業の一環として館内で模写していることもあるそうです。 「ディジョン・マスタード」 フランスではマスタードのレシピが法令によって決められています。 粉末状にしたマスタードの実にブドウ果汁を加えたものが基本のレシピです。これに白ワインやビネガー、 はちみつなどを加える場合もありますが、使用できる材料は件の法令によって決められています。美食の 国ならではのこだわりですね。 さて、日本でも有名なディジョンマスタードですが、これはビネガーを使った酸味が特徴のマスタードです。デ ィジョンとはフランスの地方都市ディジョンのことですが、ディジョンマスタードはレシピのことをさすので、ディ ジョン以外で作られたマスタードでもレシピがビネガーを使ったものであれば、ディジョンマスタードと呼ばれます。 フランスのマスタードメーカーとして有名なのはMailleマイユ社です。創業1947年だそうですから、今年で264周年を迎える老舗です。 マイユのマスタードは定番商品ならフランスのスーパーでも買えますが、パリ市内唯一の直営店に行くと珍しい 味のマスタードを買うことができます。「イチジクとコリアンダーのマスタード」や「レッドフルーツのマスタード」など どんな味がするのか想像するのも楽しそうですね。 「フランスのバーゲン事情」 フランスでは年2回の夏と冬のバーゲンの日程が商法によって決められています。 冬のバーゲンは1月の第2水曜日の8時から(第2水曜日が1月12日以降になる場合は、第1水曜日に開始)。 夏のバーゲンは6月の最終水曜日の8時から(最終水曜日が6月 28日以降になる場合は、ひとつ前の水曜日に 開始)。バーゲンのスタート日時に加えて、バーゲン期間も5週間と決められています。 このルールに従って、 フランス全土で一斉にバーゲンが始まるのです。すべてのお店のバーゲン日程が同じなので、ショッピングの 計画が立てやすい反面、みんなが同じ時期にバーゲンに出かけるので特にバーゲン初日は多くのお店がすごく込み合います。 2011年の冬は暦の関係で遅めの1月21日にバーゲンがスタートしました。 バーゲンを行っているお店のショー ウィンドーにはSoldesというお知らせが出ています。 Soldesの表記を小さく目立たないようにしているお店も多いので、注意が必要です。(2011.1月) 「マロングラッセ」 フランスでは、年末年始に人が集まる機会があるとマロングラッセをおみやげに持っていったり、デザートに 食べたりします。 いつ頃からマロングラッセが作られるようになったかについては諸説ありますが、おおよそ16~17世紀頃には フランスとイタリアで作られていたようです。 マロングラッセがフランス人にとって特別なお菓子であるのには理由があります。 まずその年の秋にとれたクリの実を使って、年末年始の特別な時期に食べるという限定感。そしてクリの実は とても割れやすいので、一粒のクリを完全な形でマロングラッセにすることが難しいこと。 マロングラッセを作るには数日間の手間と時間がかかります。皮を剥いたクリは割れないように1個または2個 ずつガーゼに包んで煮ます。それから数日間かけて糖度を少しずつ上げたバニラ入りシロップに付け込んで味 を浸透させていきます。でも、途中でクリの実が割れてしまったり、クリの表面に斑点が出てしまったり、シロップ が十分に浸透しなかったり。 ようやく無事に美味しいクリが完成したら、最後に砂糖を水で溶いたものでグラサージュ(コーティング)します。 マロングラッセとは「グラサージュしたマロン」という意味です。 (2010.12月) 「木箱のパッケージ」フランスで買い物をしているとよく見かける木箱のパッケージ。 色々なものに使われています。 有名なところでは、カマンベールチーズのパッケージがあります。 写真1はPRESIDENTという、フランスでは定番のカマンベールチーズブランドの木箱です。 黒とゴールドに赤をあしらった派手めのデザインはチーズ売り場でも目立っています。中身のチーズを食べた後は、 空き箱にキッチンで使いそうなものを入れて再利用するのもいい かもしれません。私は輪ゴムなんかの整理に 使っています。 カマンベールチーズはドーバー海峡に面したノルマンディー地方で作られているチーズです。 それでは、お隣のブルターニュ地方で作られている有名な食べ物といえば? 正解は塩バターを使ったお菓子です。 写真2は、ゲランド産の塩を使って作った塩バターキャラメルです。これもまたかわいい木箱に入って売られています。 ビグデーヌというブルターニュの伝統的な長い帽子を頭に乗せたおばあさんのイラストが、印象的ですね。 更新日(2010.12.13.) ラパン・アジルLapin Agileとラパン・ア・ジルLapin à Gill サクレクール寺院の建つモンマルトルの丘は、パリ市内でも独特の雰囲気が残っている場所です。サクレクール寺院の正面に向かって伸びる坂が表玄関だとすれば、サクレクール寺院の裏側の坂は、いわば「裏モンマルトル」です。「表のモンマルトル」が夜遅くまで観光客で賑わっているのに対して、「裏モンマルトル」は日中でも静かな住宅街になっています。 サクレクール寺院から「裏モンマルトル」方面に向かって丘を下っていくと、有名なワイン畑があります。このワイン畑は、モンマルトルの丘があるパリ市18区の区役所が管理しています。毎年10月初めにはここでワイン収穫祭が開かれます。ワイン畑の向かいには、ピンク色のかわいい建物がたっています。この建物は元々1795年に建てられたオーベルジュでした。今はラパン・アジルというシャンソニエになっています。ラパン・アジルの外壁には鍋から飛び出してくるウサギの看板が取り付けられています。
これはジルという画家が19世紀に描いた看板なのですが、その当時この建物は別の名称でした。しかしこの看板の絵がきっかけになり、ラパン・ア・ジル(ジルの描いたウサギ)と呼ばれるようになり、それがいつしかラパン・アジル(すばしっこいウサギ)と変化してしまいました。 モナコへの旅 7月と8月はフランス人にとってバカンスの季節です。ということで、今回はバカンス先として人気の南仏から、モナコのご紹介をします。パリからモナコまでは飛行機で1時間半ほど。日帰りもできる近さです。モナコ内には空港はないので、ニース空港を利用します。ニースからモナコまでは、タクシーで30分、ヘリコプターなら10分ほどです。モナコは小さい国だとよく言われますが、実際に行ってみると本当に小さくて驚きます。なんだかフランスの小さな地方都市に来たような気分。といっても、街中を走る車に高級車が多いのは、モナコらしいところです。 1王宮の写真 モナコの王宮はマリーナを囲む崖の上に建っています。マリーナから歩いて登るのはちょっと疲れるので、バスに乗って行きましょう。王宮は内部を見学できます。王宮前の広場からは、モナコの街並みとマリーナの美しい景色を眺めることができます。 02カジノの写真 モナコのカジノとオペラ座は隣接して建っています。この二つを設計したのは、パリのオペラ座と同じ建築家ガルニエです。ガルニエはモナコで賭けごとに熱中し、大きな借金を負うことに。借金返済の代わりに設計を引き受けて建てたのが、この二つの建物だそうです。 「Japan Expo」 6月初めにパリ郊外の展示会場Parc des expositionsで第11回目のJapan Expoが開催されました。 (画像は、昨年2008年のものです。)Japan Expoはヨーロッパ最大のジャパニーズポップカルチャーイベントです。元々はマンガ好きなフランス人数人が集まって始めたイベントで、 1990年に開かれた第1回のJapan Expoは開催期間1日、来場者4000人という規模でした。しかし近年は開催期間が4日間になり、来場者数も15万人を超えています。フランス国外からの来場者も年々増え、青少年向けのイベントとしてもヨーロッパで最大のイベントに成長しました。マンガ、アニメ、ゲームが中心のイベントですが、実は日本の文化に関係のある出展であれば幅広く受け入れています。墨絵や書道、柔術などを紹介するグループが参加しています。マンガ・アニメファンの数が増え続けているフランスですが、ファン同士で集まれる機会は多くありません。会場に来ているファンは思い思いのコスプレをして楽しそうです。パリ以外では入手困難なキャラクターグッズやコスプレグッズを販売するブースも数多く参加しているので、熱心に買い物をするフランス人で毎年賑わっています。 5月のお便り「屋根裏マーケット」 春先と秋口の過ごしやすい季節になると、フランスのあちこちの街でVide-grenier(ヴィド・グルニエ)と呼ばれるマーケットが開かれます。ヴィドとは物を処分して部屋を片付けること。グルニエとはフランス語で屋根裏という意味です。屋根裏部屋は物置として使われることが多いので、ヴィド・グルニエとは屋根裏部屋や物置にたまっている使わなくなったものを売り買いするマーケットを指します。蚤の市とは異なり、この「屋根裏マーケット」の売り手は一般の人に限られています。日本のフリーマーケットは屋内で開催されることもありますが、「屋根裏マーケット」は基本的には路上で開かれます。主催は自治体であることが多く、その場合は売り手として参加できるのは地域住民に限られます。マーケットに参加したい人は、住んでいる自治体の担当部署で参加費を支払い、メートル幅程度の販売スペースを借りるだけ。一般の人が売り手なだけに、出品されている物をみればその人の生活スタイルがなんとなく分かります。この辺がヴィド・グルニエの面白いところ。普通の(?)フランス人の生活に興味があれば、是非一度ヴィド・グルニエに足を運んでみて下さい。昔の雑貨が好きな人なら、きっと面白い発見があると思います。しかも蚤の市よりお値段が安いので、ちょこちょこたくさん買いたい人向きです。 4月のお便り 「馬術競技大会」(SAUT HERMES) 4月初め、エルメスが主催する馬術競技大会(SAUT HERMES)が初めてパリのグランパレで開かれました。 グランパレは1900年のパリ万国博覧会の際、展示会場として建てられた建物です。鉄製の装飾とガラスを多用したアールデコの天井がとても美しく、今ではパリコレのファッションショーの会場としてもよく使われています。 1901年から1957年までは、グランパレで馬術競技大会が時々開かれていました。 しかしその後は見本市や展示会(モーターショーも行われていました!)の会場として利用されることが多くなり、馬術とは疎遠になっていました。今回のイベントは、グランパレにとっては約半世紀ぶりに開催された馬術大会というわけです。 SAUT では馬術競技のほかに、バルタバスによる騎馬ショーなども観ることができます。 会場ではエルメス製の馬具の展示や馬具職人の実演などがあり、馬一色(?)の一日を過ごせる工夫がしてありました。 今後は年に一回行われるそうなので、来年の春パリにいらっしゃる方はチェックしてみてくださいね。 Lin de Yoko‐陽子さんのリネン 先月日本へ帰国した際、南部鉄瓶を買いました。 フランスでは数年前から緑茶の人気が高まっています。それにつれて日本の急須を購入する人が増えたのですが、陶器の急須より鉄瓶が好まれています。 南部鉄瓶を使う時は、Lin de Yoko(ラン ドゥ ヨーコ)の鍋敷きを急須敷き(?)代わりに使っています。 この鍋敷き、実はクローバーの形をしているんですよ。 上から見るとこんな感じ。 写真Theiere2 Lin de Yokoはフランス語で「陽子さんのリネン」という意味。 「陽子さん」が考えた日本製のリネン製品を中心としたブランドです。 こちらはLin de Yokoのリネン・ティッシュカバー。 写真Housse1 フランスではコットンをバスルームに吊り下げて使うので、ティッシュボックスもこのカバーに入れて吊り下げてみました。 ベージュなので合わせるインテリアを選ばないところが便利ですね。 こんにちは、リネンハウスです。1月は、特別にもうひとつミニさんから届いたお便りをご紹介いたします。 1月になると、フランスのパン屋さんやケーキ屋さんでは、Galette des Rois(ガレット・デ・ロワ)というお菓子が店頭に並び始めます。 ガレット・デ・ロワはパイ生地でできた円くて平たいお菓子で、中にはfeve(フェーヴ)という陶製の小さな人形がひとつ隠されています。 ガレット・デ・ロワは、元々は1月6日の公現節に食べるお菓子です。公現節は、Rois mage(東方の三博士)がイエスの生誕を祝いにやってきたことを記念する日だとフランスでは考えられています。 最近では、家族が集まる1月の週末などにガレット・デ・ロワを食べることが多くなっています。 ガレット・デ・ロワの食べ方をご紹介します。テーブルの周りに集まった人達のうち、一番年少の人はテーブルの下に隠れます。その人は切り分けたガレット・デ・ロワを配る順番をテーブルの下から指示します。 そして、自分に与えられたガレット・デ・ロワの中にフェーヴが入っていた人は、Roi(ロワ=王様)になります。ガレット・デ・ロワをお店で買うと紙製の王冠をくれますので、この王冠を王様になった人の頭に載せてあげてお祝いします。 こんにちは、リネンハウスです。1月のミニさんのお便りは、「リンゴのレストラン」のお話です。 正統派のフランス料理もいいけど、いつもとは目先が変わったお店で食事がしたいな、と思った時におススメのお店をご紹介します。オペラ座からほど近いところにある「ポムズ」というレストランです。 ポムズは、全ての料理に素材としてリンゴを使っていることが特徴のレストラン。前菜からメイン、デザートにいたるまで、色々な形でリンゴが使われています。そのバリエーションの豊富さには驚くばかり。例えば、牛ほほ肉の煮込みにはソースにcidre(シードル)が使われています。
cidreは、ノルマンディー地方などで作られる、リンゴを発酵させてつくるアルコールのこと。フランスのcidreはアルコール度が2~8度で、小さな気泡が特徴です。こちらのレストランでは、オリジナルのテ・タタン(thé Tatin)というリンゴのお茶も味わうことができます。 テ・タタンは容器に入れて量り売りもしてくれるので、ちょっとしたおみやげにも便利です。 こんにちは、リネンハウスです。12月のミニさんのお便りは、「フランスの最も美しい村」についてです。 img src="https://www.linenhouse.jp/pic-labo/20091125_2.jpg" border="0" hspace="0" /> 「フランスの最も美しい村」のひとつ、リクウィールに行ってきました。リクウィールがあるのは、アルザス平野とヴォージュ山脈の間を170kmにわたってのびるアルザス・ワイン街道。丘の斜面を覆うワイン畑や、古い街並みが残る村々が続く美しい地域です。リクウィールの歴史は、世紀に始まります。当時、フランク族のという領主がこの地でブドウ畑を経営していました。その後、世紀に村の周りに城壁が築かれます。リクウィールが特に栄えたのは16世紀ごろで、ブドウ栽培とワインの取引でヨーロッパ中にその名が知られていました。世紀に建てられた建物が城壁内の旧市街地にまとまった形で保存され、建築学的にとても貴重な街並みになっています。リクウィールの旧市街には、クリスマスグッズの専門店や魔女グッズの専門店など面白い雑貨屋さんが散らばっています。アルザス地方の刺繍を使ったホームリネンを売っているお店もありました。 そのお店で、シンプルなデザインのリネン混エプロンを買いました。(更新:2009.12.25)こんにちは、リネンハウスです。今月のミニさんのお便りは、ヘルシーな「オリーブ」についてです。 フランスではアペリティフにオリーブをよく食べます。フランスのカフェでビールなどを頼むと、おつまみとして出されてくることもあります。ブラックオリーブ・グリーンオリーブだけのシンプルなもののほかに、他の食材と一緒にマリネされたものも種類が豊富です。お店によってマリネ液のレシピが異なるので、食べ比べてみるのも楽しいものです。 写真のお店では、レモン風味やウイキョウ風味の漬け汁にマリネしたオリーブを売っていました。ところで、アペリティフ用のブラックオリーブとグリーンオリーブではカロリーに大きな差があることをご存知ですか?グリーンオリーブに比べて、ブラックオリーブは2~3倍のカロリーがあるそうです。ダイエット中はグリーンオリーブを選んだほうがいいみたいですね。 こんにちは、リネンハウスです。フランスに住んでもう10年以上になるみにさんより秋のお便りが届きました。普段は通訳や翻訳のお仕事をされています。四季折々のフランスのお便りを送って頂けるそうなので、どうぞ楽しみになさってくださいね。 9月も終わりが近づき、フランスもだいぶ秋らしい陽気になりました。街路樹も段々色づいてきています。 今日はマルシェへ行ってきました。マルシェの様子も少しずつ秋っぽく なっていて、最近はブドウやプルーンをよく見かけます。プルーンを使ったタルトもフランスでは人気があります。 フランスの秋の味覚といえば、キノコです。チーズ屋さんでも、秋らしくキノコのオブジェをディスプレイ。フランスには日本では見かけない、変わった種類のキノコがたくさんあります。 写真右奥のキノコはピエ・ド・ムトン(pied-de-mouton)。ピエ・ド・ムトンって、「羊の足」という意味なんですよ。そう言われてみれば、似ているかも?写真手前の黒いキノコは、トロンペット・ド・ラ・モール(trompette de la mort)といって、日本語に直訳すると「死のトランペット」という意味です。写真左奥はジロール(girolle)。バターとニンニクでさっと炒めてステーキの付け合わせにしたり、クリームスープにして食べます。 フランスCOUCKEのキッチンクロス この秋は、リネンの素材感が楽しめるキッチンクロスがおすすめです。リネン100%のものはとても丈夫。いかにもフラックスの茎の繊維を使ってるというナチュラルで実用的なキッチンクロス。コットンを含んだものは、手触りが柔らかくおしゃれな織り柄が特長です。 食べ物が美味しいこの季節。リネンのキッチンクロスでさらにクッキングを楽しみませんか? |